お電話でのお問い合わせはこちら

受付時間:9:00~16:00(土日祝を除く)

コンクリートの表面含侵

表面含浸材とは
コンクリート表面に塗布することで、コンクリート内部に含浸し、コンクリート表層部を改質して、透水抑制効果を発揮し塩化物イオンなどの劣化因子がコンクリート表層から内部に浸透することを抑制することにより、コンクリート構造物の耐久性を向上させることを期待できる材料である。表面含侵材の種類によっては、吸水抑制および防錆といった所定の効果を発揮する材料をコンクリート表面に塗布し、表層および鉄筋位置まで含浸させることで部材の耐久性を高める工法である。材料が無色透明で、塗布後もコンクリートの質感が保持されるため、目視による日常点検が可能であることや、水蒸気透過性を有するため、コンクリート内部に滞留する水分に起因する劣化の抑制が期待できる等の長所を有している。そのため、まだ劣化していない構造物に対して予防保全として適用、又は、劣化した構造物を対象とした事後保全として適用することを期待できる。しかし、表面含浸材は、塗布時のコンクリートの含水状態や塗布面に作用する水圧などにより透水抑制効果に影響を受けると考えられる。

表面含侵材塗布状況
表面含侵材塗布状況

特徴としては
シラン系表面含浸材はコンクリート表層部に撥水層を形成することにより吸水抑制機能を付与しコンクリート内部に劣化因子の侵入を防止する。

シラン系表面含侵材を使用した例
シラン系表面含侵材を使用した例

けい酸塩系表面含浸材はコンクリート中に含浸して、水酸化カルシウムと結合して細孔内部をゲル状またはガラス状結晶で充てんすることにより、固化を図りコンクリートの改質することができる。

けい酸塩系表面含侵材を使用した例
けい酸塩系表面含侵材を使用した例