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コンクリート構造物の補強

コンクリート構造物の補強とは

コンクリート構造物の性能を維持するためには、構造物の調査・診断結果を踏まえ現状におけるコンクリートの劣化度と今後の劣化進行予測に基づいて、適切な維持管理を定期的に行う必要があります。
補強方法の選定にあたっては、構造物の変状の原因及び劣化状況を十分に調査し、これらの劣化メカニズムに適切に対応できる方法とすることが重要です。
 補強の実施にあたっては、構造物の劣化状況やその安全性への影響度により緊急度を判断して対応する。変状原因の排除が困難な場合や変状の進行が速い場合には、対象とするコンクリート構造物の期待余命やライフサイクルコストを考慮して補強の目標レベルを設定し、長期的な視野に立った補強の維持管理計画を立案する必要があります。
補強は部材あるいは構造物の耐荷性や剛性などの力学的な性能低下を回復または向上させることを目的とした対策でもあります。
力学的な性能低下は材料の劣化損傷や過大な荷重の負荷によって引き起こされる。また、基準変更によっても対策が必要になります。
    【補強工法】
  • 打換え、取替え工法
  • 増厚工法
  • コンクリート巻き立て工法
  • 縦桁増設工法
  • 支持工法
  • 鋼板接着工法
  • FRP接着工法
  • 鋼板巻立て工法
  • FRP巻立て工法
  • 外ケーブル工法

補強対象の明確化

 補強方針の検討や工法の選択に際しては、調査診断結果に基づいて、補強の対象とすべき変状の種類、発生原因と要因、発生程度と範囲を正しく理解し認識することが大事です。目視できる変状劣化は同じでも原因によっては適切な補強の方法は異なります。劣化原因、要因の認識を誤ると変状の再発や拡大を招く恐れもあります。