リハビリカプセル工法
浸透拡散型亜硝酸リチウム40%水溶液を用いた簡易型高圧注入工法です。
表面被覆工法や表面含浸工法など、多くのASR補修工法の要求性能は「水分侵入の遮断」ですが、外部からの水分を完全に遮断することは極めて困難であり、早期には再劣化を引き起こすこともあります。
亜硝酸リチウムはASRゲルの膨張性を化学的に抑制することができる補修材料であり、それを対象コンクリート部材全体に満遍なく供給することができれば全てのASRゲルが非膨張化されるため、以後のASR膨張を抑制することができると考えられます。
表面被覆工法や表面含浸工法など、多くのASR補修工法の要求性能は「水分侵入の遮断」ですが、外部からの水分を完全に遮断することは極めて困難であり、早期には再劣化を引き起こすこともあります。
亜硝酸リチウムはASRゲルの膨張性を化学的に抑制することができる補修材料であり、それを対象コンクリート部材全体に満遍なく供給することができれば全てのASRゲルが非膨張化されるため、以後のASR膨張を抑制することができると考えられます。
- カプセル式圧入工法は、上部工、RC床版、ボックスカルバート、橋台のパラペットやウィングなどに適用されます。
- コンクリート躯体に小径の削孔(φ10mm)を行い、そこから亜硝酸リチウムを加圧注入してコンクリート内部に浸透させます。
- 加圧注入に先立ち、コンクリート表面に生じているひび割れを、ひび割れ注入工法および表面被覆工法により閉塞します。これは亜硝酸リチウム水溶液を加圧注入する際に表面への漏出を防止するための処置です。
- コンクリート表面の漏出防止工が完了した後、圧入孔を削孔します。
削孔間隔は500mmを標準とし、亜硝酸リチウム浸透範囲に斑ができにくいように千鳥配置とします。 - 内部圧入する亜硝酸リチウムの量は対象構造物のアルカリ含有量に応じて構造物毎に設定され,その量はLi/Naモル比0.8となる量とされます。
- 圧入期間は注入量やコンクリートの状態によって異なりますが、一般的には10~15日程度となります。
- 内部圧入工が完了したら、圧入孔を充填して施工完了となります。